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この記事は移転しました。→https://gigamix.hatenablog.com/entry/2004/06/23/135237
元blogの「再販価格維持権」の根拠がどこにあるのか分かりませんが、この程度の改正ならマシ。 というか、あの議事録の金子(略)担当大臣の物言いだけで、「最高裁判決破棄を要求する大臣」とそこまで断定的に言い切れるところにびっくり。
コンシュマーゲームが全て、アクティべーション付き使用権許諾型になったらどうしますか。そしてその法的根拠を作るための法改正が行われたとしたら。
ネトゲは、今、まさにこのスキームでやってるわけです。 オンライン登録用のコード付きメディアを小売店で販売し、プレイするためには、有効なコードを用いて会員登録することが必須。 会員登録が一度為されると、そのコードは会員登録された当人のみに有効で、再利用不可能。使用権許諾契約において会員ID等の転売禁止が折り込まれている。 (実際には、会員IDの転売は実際には行われていて、RMTなんてアンダーグラウンドな市場は形成されている。だが、メーカーはこれをくそまじめに摘発する必要はない。お金を払っているのが誰であろうと、お金を払ってくれていれば文句はないから。要は転得者から利益が入ってこないところにメーカーは問題を感じているだけなのだ。)
これって、メディア自体の転売は禁止していませんが、実質的にメーカーに利益が還元されない形態での中古市場は形成されません。 さて、これは最高裁判例に反するや否や?
コンシューマーソフトはパッケージ売りという従来型に捕らわれているから、パッケージ=個人財産という発想になりがちですが、実体はお皿に記録されているプログラムの使用権許諾でしょう。
現状、ゲームは、「映画の著作物」という、これまた古い時代の裁判での苦肉の策が作り出した妙な判例の産物の解釈がなされており、中古裁判では、パッケージについては「頒布権は存在するが最初に流通に乗った段階で適法に頒布されることで消尽する」といった判示がなされているわけですが、ゲームの著作物という独自の著作物規定を設け、使用権あるいは遊技権とでも言いましょうかそういうモノを新たに設け、これを貸与権的な位置付けにされちゃったら適法頒布でも消尽しなくなります。 「メディア(パッケージ)はどうぞ自由に転売してください。でも別の方がプレイするときは新たな貸与権行使になりますよ。」なんてことになった方がよっぽど、消費者にとって大ダメージじゃないですかねぇ。 どうでしょう?
投稿: 呟く者 | 2004.06.23 17:22
デモ行進はいまどき流行らないんだなあ・・・(w
いちばん良くないのが「諦めること」です。 諦めることは、支持することと同じですから。
まずは、選挙に行くこと。 誰が国会議員になったところで、実質的に国会なんぞ機能してなくて、特定業界と癒着した政府の省庁が作った法案を、ほぼノーチェックで通してタダ飯食ってるだけ、ということは前回の輸入権騒動の時にイヤというほど実感させられたわけですが、だからといって、誰も選挙に行かなくなったら、奴等がますますやりたい放題やるだけです。投票率の高さは、そのまま政治への関心度の高さの証明になりますから、「みんなが見てるぞっ!」っていうプレッシャーを与えることができます。だから、とにかく選挙に行って誰かに投票すること。
そして、奴等が何をやろうとしているか、常に高い関心を持って注視しつづけること。ポーズ(選挙の投票)だけではなく、実際にみんなが高い関心をもって注視しつづけることで、活発な議論も生まれ、奴等にプレッシャーを与えることができます。
そして最後に、実際に行動すること。最初にデモ行進は時代遅れといいましたが、あんなことしなくても今やインターネットで政府の動向もチェックできるし、それに反論があれば気軽にメールが送れます。署名活動やシンポジウムのような動きがあれば、即座に知ることができ、気軽に参加することができます。
http://blog.melma.com/00089025/">http://blog.melma.com/00089025/ ここの「謎工」って人が、輸入権や中古規制問題なんかのオピニオンリーダー的な存在になってます。ここは毎日チェックしておくといいでしょう。
http://www.arts.or.jp/">http://www.arts.or.jp/ ここは実際に裁判を争った当事者でもあり、当然チェック。
他にも有用なサイトはたくさんあるので、リンクやトラックバックなどを丹念に探っていけば、いくらでも情報は得られるでしょう。
投稿: いたろう | 2004.06.24 22:09
政治に無関心でいられないのも世の中全体がろくでもない方向に向かって突き進んでるのも今に始まったことじゃないんですが…。
とにかくはっきりしてるのは今回の中古ゲームソフトの非合法化戦略を含めた著作権法改悪問題は間違い無くこんどの参院選(7月11日投票)の争点の一つになっている、という事である。つまり、 1.投票しない 2.改悪に賛成する候補者(選挙区の場合)や政党(比例区の場合。名簿に載ってる候補者も含む)に投票する ということは人の道に反する行為であり、そんな事する奴ぁ人間じゃねえ!ということである。
あと、ネットゲーの場合はスタンドアローンとは別個に考えるべきでは?(私はネットゲーとは会員制テーマパークみたいな物だと思ってます。それ自体には全く関心無いけど)
投稿: 大槻真嗣 | 2004.06.26 11:25
>>大槻真嗣さん
では、スタンドアローンがネット経由のアクティべーション方式になっても許容できるのですね。
現状は、ゲームというプログラムが物理媒体に固定され、且つプレイする権利=物理媒体の購入になっているからこそ、頒布権という権利での議論になり、そして最高裁判例に基づき二次転売が是認されているわけです。 物理媒体とプレイする権利が分離されたら中古市場は存在しなくなりますよ。そういうことを言ってるのですが・・・・。
投稿: 呟く者 | 2004.06.28 09:14
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元blogの「再販価格維持権」の根拠がどこにあるのか分かりませんが、この程度の改正ならマシ。
というか、あの議事録の金子(略)担当大臣の物言いだけで、「最高裁判決破棄を要求する大臣」とそこまで断定的に言い切れるところにびっくり。
コンシュマーゲームが全て、アクティべーション付き使用権許諾型になったらどうしますか。そしてその法的根拠を作るための法改正が行われたとしたら。
ネトゲは、今、まさにこのスキームでやってるわけです。
オンライン登録用のコード付きメディアを小売店で販売し、プレイするためには、有効なコードを用いて会員登録することが必須。
会員登録が一度為されると、そのコードは会員登録された当人のみに有効で、再利用不可能。使用権許諾契約において会員ID等の転売禁止が折り込まれている。
(実際には、会員IDの転売は実際には行われていて、RMTなんてアンダーグラウンドな市場は形成されている。だが、メーカーはこれをくそまじめに摘発する必要はない。お金を払っているのが誰であろうと、お金を払ってくれていれば文句はないから。要は転得者から利益が入ってこないところにメーカーは問題を感じているだけなのだ。)
これって、メディア自体の転売は禁止していませんが、実質的にメーカーに利益が還元されない形態での中古市場は形成されません。
さて、これは最高裁判例に反するや否や?
コンシューマーソフトはパッケージ売りという従来型に捕らわれているから、パッケージ=個人財産という発想になりがちですが、実体はお皿に記録されているプログラムの使用権許諾でしょう。
現状、ゲームは、「映画の著作物」という、これまた古い時代の裁判での苦肉の策が作り出した妙な判例の産物の解釈がなされており、中古裁判では、パッケージについては「頒布権は存在するが最初に流通に乗った段階で適法に頒布されることで消尽する」といった判示がなされているわけですが、ゲームの著作物という独自の著作物規定を設け、使用権あるいは遊技権とでも言いましょうかそういうモノを新たに設け、これを貸与権的な位置付けにされちゃったら適法頒布でも消尽しなくなります。
「メディア(パッケージ)はどうぞ自由に転売してください。でも別の方がプレイするときは新たな貸与権行使になりますよ。」なんてことになった方がよっぽど、消費者にとって大ダメージじゃないですかねぇ。
どうでしょう?
投稿: 呟く者 | 2004.06.23 17:22
デモ行進はいまどき流行らないんだなあ・・・(w
いちばん良くないのが「諦めること」です。
諦めることは、支持することと同じですから。
まずは、選挙に行くこと。
誰が国会議員になったところで、実質的に国会なんぞ機能してなくて、特定業界と癒着した政府の省庁が作った法案を、ほぼノーチェックで通してタダ飯食ってるだけ、ということは前回の輸入権騒動の時にイヤというほど実感させられたわけですが、だからといって、誰も選挙に行かなくなったら、奴等がますますやりたい放題やるだけです。投票率の高さは、そのまま政治への関心度の高さの証明になりますから、「みんなが見てるぞっ!」っていうプレッシャーを与えることができます。だから、とにかく選挙に行って誰かに投票すること。
そして、奴等が何をやろうとしているか、常に高い関心を持って注視しつづけること。ポーズ(選挙の投票)だけではなく、実際にみんなが高い関心をもって注視しつづけることで、活発な議論も生まれ、奴等にプレッシャーを与えることができます。
そして最後に、実際に行動すること。最初にデモ行進は時代遅れといいましたが、あんなことしなくても今やインターネットで政府の動向もチェックできるし、それに反論があれば気軽にメールが送れます。署名活動やシンポジウムのような動きがあれば、即座に知ることができ、気軽に参加することができます。
http://blog.melma.com/00089025/">http://blog.melma.com/00089025/
ここの「謎工」って人が、輸入権や中古規制問題なんかのオピニオンリーダー的な存在になってます。ここは毎日チェックしておくといいでしょう。
http://www.arts.or.jp/">http://www.arts.or.jp/
ここは実際に裁判を争った当事者でもあり、当然チェック。
他にも有用なサイトはたくさんあるので、リンクやトラックバックなどを丹念に探っていけば、いくらでも情報は得られるでしょう。
投稿: いたろう | 2004.06.24 22:09
政治に無関心でいられないのも世の中全体がろくでもない方向に向かって突き進んでるのも今に始まったことじゃないんですが…。
とにかくはっきりしてるのは今回の中古ゲームソフトの非合法化戦略を含めた著作権法改悪問題は間違い無くこんどの参院選(7月11日投票)の争点の一つになっている、という事である。つまり、
1.投票しない
2.改悪に賛成する候補者(選挙区の場合)や政党(比例区の場合。名簿に載ってる候補者も含む)に投票する
ということは人の道に反する行為であり、そんな事する奴ぁ人間じゃねえ!ということである。
あと、ネットゲーの場合はスタンドアローンとは別個に考えるべきでは?(私はネットゲーとは会員制テーマパークみたいな物だと思ってます。それ自体には全く関心無いけど)
投稿: 大槻真嗣 | 2004.06.26 11:25
>>大槻真嗣さん
では、スタンドアローンがネット経由のアクティべーション方式になっても許容できるのですね。
現状は、ゲームというプログラムが物理媒体に固定され、且つプレイする権利=物理媒体の購入になっているからこそ、頒布権という権利での議論になり、そして最高裁判例に基づき二次転売が是認されているわけです。
物理媒体とプレイする権利が分離されたら中古市場は存在しなくなりますよ。そういうことを言ってるのですが・・・・。
投稿: 呟く者 | 2004.06.28 09:14